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中学受験塾選びのポイント

中学受験塾の選び方と中学受験塾の比較、家庭教師の探し方

中学受験の塾には様々な塾がありますが、どの塾も長所もあれば短所もあります。中学受験の塾選びをされる方は、「完璧な塾はない」と考えて、「長所」を利用して、短所を家庭学習で補うのがよいのではないでしょうか。中学受験はお母さんのサポートが必須です。

■中学受験塾の三大塾
首都圏の「三大中学受験塾」は、日能研・四谷大塚+準拠塾・サピックスです。少し古い資料ですが、2007年4月時点の三大塾の比較データは以下になります。「難関校合格者数」データとして、2月1日校である「開成中学校・麻布中学校・武蔵中学校・駒場東邦中学校・慶應普通部・桐朋中学校・桜蔭中学校・女子学院中学校・雙葉中学校・フェリス中学校」 の合格者数を掲載しています。難関校の合格率では、SAPIX(サピックス)の強さが目立ちます。 
 

塾の名前 設立 小6の
生徒数
売上高 校舎 難関校
合格者
日能研 1973年 約9300名 204億 86校 828名
四谷大塚 1958年 約6600名 68億 15校 595名
サピックス 1989年 約3600名 88億 28校 791名

※四谷大塚の生徒数・合格者数には提携塾も含まれます。

 

■日能研
日能研は、関東(首都圏)・関西・東海・九州に教室を展開しています。会社組織としては、日能研(日能研本部)・日能研関東・日能研関西・日能研九州・日能研東海(河合塾との合弁会社)の5社体制となっています。これらの5社は提携関係にあり、「日能研」という統一ブランド・商号のもとで、カリキュラム・テスト・テキストなどを共同で使用・運営しています。関東・首都圏は、日能研(日能研本部)・日能研関東が教室を展開しています。中学受験の塾の中では最も生徒数が多い塾です。関東(首都圏)では、小学6年生だけで、約1万人の生徒を集めています。

ここの塾の良さは「テキストのすばらしさ」と「カリキュラム」そして、「情報力」だと思います。一方で中堅レベルのクラスに在籍しているお母様方の中には「どうして伸びないのだろう」と悩まれている方が多いようです。

「毎週のカリテ(カリキュラムテスト)は良い点なのに、公開テストでは・・・」という声をよく聞きます。この塾のテキストは良く出来ていて、二年間で何度も同じような内容が出てくるので、毎回確実に消化していけば、必ず実力がついてくるようになっています。しかし、自宅学習(「本科テキスト」の復習と「栄冠テキスト」など)を怠ると、その場限りのカリテは解けても、公開模試の偏差値が伸びないという現象がおこるようです。そのせいか、中学受験生のお母様方の中では、この塾に通いながら「週に一度家庭教師」という方が多数いらっしゃいます。

この塾は、生徒数に対しての中学受験トップ校への合格者が少ないように思えます。しかし、最近は上位の特別選抜クラスに力を入れていますので、今後の入試結果が楽しみな塾です。

 

■四谷大塚
四谷大塚は1958年創業の老舗で、現在は、大学受験予備校の「東進」を運営している「ナガセ」のグループ企業となっています。(2006年にナガセが買収)

四谷大塚には直営教室と、YTネット提携塾・四谷大塚NET提携塾があります。「YTネット提携塾」は、ナガセに買収される前からあった提携ネットワークです。「四谷大塚NET」は、ナガセによる買収後に始まった提携ネットワークです。ナガセは、「東進衛星予備校」などを全国の塾・予備校に提供していますので、その提携関係を活用して、今後は、全国に「四谷大塚NET」加盟塾が増える事が予想されます。

YTネット提携塾の中には、早稲田アカデミーや栄光ゼミナールのような巨大な塾がある一方で、町の小さな塾も存在します。ちなみに、早稲田アカデミーでは、四谷大塚のテキスト(予習シリーズ)と、オリジナルテキスト(ダブルベーシック)を併用しています。栄光ゼミナールでも四谷大塚のテキスト(予習シリーズ)と、オリジナルテキスト(新演習)を併用しています。

さて、四谷大塚本体の良い点ですが、日能研と同様に「テキストのすばらしさ」と「カリキュラム」そして、「情報力」だと思います。それに加えて「母親への対応がきめ細かい」という意見をよく聞く一方で、それがご家庭の負担になっているという声も聞きました。この塾も日能研同様に、復習が重要になってきます。「母親と子供が一体になって、中学受験を勝ち取る」という気迫と、「日々の学習管理を母親がしていく」という2点が、成績向上には必要です。

 

■サピックス
1989年、TAP進学教室(栄光ゼミナールに吸収合併)から、看板教師が抜け出て出来たサピックスですが、いつの間にか首都圏の中学受験塾を代表する塾になりました。ハイレベル特化型の中学受験塾です。サピックス(SAPIX)は、小学部と中学部が別会社形式になっています。(小学部は「ジーニアスエデュケーション」、中学部は「サピエンス研究所」)

この塾の良い点は、ずばり合格実績を見てお分かりのように、「上位校の進学実績の良さ」です。校舎数が他の中学受験大手塾に比べると少ない為、一つの校舎のクラス数は膨大です。その結果、「16クラス中5クラス目で早稲田に受かった」などという他の塾では考えられない状況です。

特に上位クラスの「アルファ」クラスは、レベルの高い先生が質の高い授業を行っているようですが、このクラスに入るのが、まずは大変です。

この塾ではオリジナルテキストではなく、プリント及び冊子がメインに使われます。「デイリーサポート」などを授業で使用し、「デイリーサピックス」などが宿題となります。SAPIXは、冊子やプリントの配布数が多い塾ですので、管理を子供に任せずに、母親が手助けし、復習を徹底する事が重要です。この塾は生徒の層が他の中学受験塾に比べて高い為、入塾前に家庭教師などでしっかりとした実力をつけ、上位のクラスからスタートする事が不可欠です。

 

■中学受験塾の費用
中学受験塾の費用は、各塾のパンフレットを見ても、簡単には比較することができません。中学受験塾のパンフレットには、入会金・月謝などについての記載はありますが、その他の「オプション」の費用については記載がなかったり、「選択」なのか「必須」なのかが分からなかったりして、「総額いくらかかるのか」が結局分からないのが中学受験塾の費用です。

入会金・月謝以外にかかる「オプション」の費用は、塾によって様々ですが、春期講習代・夏期講習代・冬期講習代・模試代・志望校別特訓代・単科コース代・合宿代などの費用が、入会金・月謝以外にかかります。

「オプション」の取り方次第で費用は大きくかわりますが、大手の中学受験塾の場合、
小学4年生で40万円~60万円
小学5年生で60万円~80万円
小学6年生で100万円~120万円
くらいの費用が目安となります。

 

■中学受験対策の家庭教師
中学受験をお考えの方で「塾に行かずに家庭教師だけで受験する」という方は少ないと思います。コスト的にも個別指導である「家庭教師」は塾の数倍ですし、情報量なども家庭教師では限られます。「塾に通っていたが途中で合わずにやめた」など特殊な場合を除いては、「塾に行かずに家庭教師だけで受験する」ことはお奨めできません。

中学受験対策に家庭教師をお願いしている方は多いのですが、その殆どは「中学受験塾のフォーロー・補習」として家庭教師を頼むというパターンです。実際、中学受験はお子様が独力で乗り切るのは非常に困難な受験です。親の管理・フォローが重要となってきます。しかし、時間的な問題やご両親自身が中学受験経験がない場合などは、指導・管理するのは非常に困難ですので、多くの方が塾に通いながら週1回2時間程度、家庭教師に補習を頼んでいます。

家庭教師業界は塾と違って成熟した産業ではないので、高額教材業者や違法スレスレの業者も多く存在する「素人には業者選択が難しい」業界です。家庭教師センターを探す際は、「家庭教師の総合情報」などの情報サイトを利用して、業者を比較・検討して慎重に派遣業者をお選びになることをお奨めします。安易に1社に絞り込まずに、資料請求や実際に担当者に会って複数社から最適な派遣会社をお選び下さい。

家庭教師センター比較・選び方と一括資料請求|家庭教師の総合情報 

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■塾選びの参考本
中学受験塾を様々な角度から比較分析した書籍を紹介します。主要中学受験塾を比較・検証した本で、「これから塾を探す」という方には特にお奨めです。


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